誰も自国の首相の名前を知らない国

 

 

いつ日本の総理大臣が辞めるかに注目が集まっていますが、先日大使館のパーティにお招きいただいたスイスでは、そもそも誰も自国の総理大臣の名前を知らないそうです。総理は7人いる大臣の中から1年ごとに輪番で就任する。そもそもスイスはオール与党で、大臣ポストは、言語圏の人口比率を考慮しながら4つの主要政党に割り振られるのが慣習。さらに議員報酬は、普通に暮らせる程度の額で、兼職が当然、むしろ、社会との接点を維持するために他に職業を持つべきと。国会は四半期ごとに3週間開催されるだけ。
ダイレクトデモクラシーで、国民が政治的決定権をもつ社会の代議制って、こんな風なんです。誰かが極端な権力を握って、それに依存したり、群がって利益得ようとしたりは、ないんですね。
この国も、そういう社会システムにできたらいいですね。

反響多いので追記します。

スイスは、わずか人口800万の国に26もの州(カントン)があり、それぞれが独自の憲法も税法もあります。
この3月4日に開催された国民投票の主要議題は、一世帯あたり年間5万円くらい払っている公共放送の受信料制度を廃止するかどうか。連邦税である消費税を向こう15年維持するかどうか。投票結果は、いずれも圧倒的多数で現状維持が決まりました。
イタリアでも台湾の新しい国民投票法でも、税に関する国民投票は禁止されていますが本当は禁止にしなくて問題ない。スイスは人権に抵触するものだけがNGでなんでもありだけど、社会は極めて安定しています。税金だって一定期間で更新するかどうかを国民投票で決める。憲法も常にアップデートされるライブ・ドキュメントで、ブルーノは、すでに人生で250項目も憲法改正について可否の判断をしていると。
そして、大事なことは、自分たちがつくった法律だから、みんな守ろうとするし、脱税も少ない。
スイスの一人当たりGDPは、世界2位ですが、1位は人口50万人くらいしかいないルクセンブルクで、30年くらい前にそこに抜かれるまでは、ずっと1位でした。そして国際競争力は1位、資源のない技術立国ですが、文句なしに世界で一番豊かで先進的と言えます。そして度々ヨーロッパを襲った大戦争にも1度も巻き込まれず、500年以上、戦争をしていないと。

本当に学ぶべき点がありすぎる国だと思います。日本は人口が15倍いますが、だから真似できないことはひとつもないと思います。

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