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ベッペ・グリッロ 来日します

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来日します。

このコメディアンの歩みを知ると、誰もが驚き、未来に大きな希望を見つけるでしょう。
1986年、公共放送の番組で原発の国民投票について発言し、政権の汚職を批判したベッペ・グリッロは、番組のディレクターはもちろん、時の総理大臣の逆鱗に触れてテレビに出演できなくなります。
90年代、イタリア各地でスタンド・アップ・コメディーのショーを展開、会場には大勢のファンが詰めかけ、ロックスターが来たような盛り上がりを見せます。ショーでは、政治の風刺をするだけでなく、環境問題や先進テクノロジー、サスティナブルな社会システムなどを紹介、知的な刺激を与え続けました。

2005年、ITエンジニアのジャンロベルト・カザレッジョの勧めでブログを始めると、あっという間に巨大なアクセスを集め、2009年には、オブザーバー誌が、世界で9番目に影響力のあるブログと位置づけます。ブログとショーによって多くの人が、「もう一つの世界は可能だ」と確信するようになります。
ある時ベッペは呼びかけました。「地域で集まって身近な問題を話し合って、その解決策を提案しようよ」。ミートアップというアプリを利用して各地で実際に人びとが集って話し合うようになりました。彼らは、話し合い、解決策を見つけて、それを政治家にもっていきますが、残念ながら、政治家たちはことごとくそれを無視します。2007年と8年には、Vデーという大規模な集会を行い「議員の任期は2期に制限」「報道の自由の確保」などを要求、ムハマド・ユヌス、ジョセフ・スティグリッツ、ダリオ・フォらがスピーチし、100万以上の署名を集めて国会に提出したものの、政治家たちは変わらず無視を続けます。

2009年10月4日、清貧を規範とするイタリアの守護聖人、聖フランチェスコの記念日に、五つ星運動を開始、自分たちの提案する法を実現するために、政治活動を行い、選挙に出るようになります。地方選挙から徐々に参画、候補者はインターネット上の予備選挙で選ばれ、誰でも立候補ができます。ネット投票によって自然に半分以上が女性候補になることが分かりました。そうして、2013年に初めて国政選挙に挑戦、いきなり第2党に踊りでて、社会を変えたいという普通の若者たちが大勢国会に入ります。彼らはオンライン上のプラットフォーム「ルソー」を開発、国会で審議されていることは常にそこにフィードバックされ、メンバーの間で自由に話し合われ、そこでの決定に議員は従う義務があります。さらに、メンバーが提案した法案がルソーの中で合意されれば、国会に提出されます。もちろん「国会議員は2期まで」は内規となり、議員報酬の半分はマイクロクレジット基金に寄付され、広く市民に貸し出されています。巨額の政党助成金も受け取りを拒否し、大口のスポンサーに依存しない、少額寄付のみの運営を続けています。そしてとうとう2018年3月の総選挙では、34%の得票を得て第1党となり政権を獲得しました。そして、貧困撲滅という大きな目標の実現のために月額760ユーロの所得保障(ベーシックインカム)を開始、同時に、スイス型の直接民主社会にシフトするという目標の実現のために、2017年11月に来日したリカルド・フラカーロを世界初のダイレクトデモクラシー担当大臣に任命し、国会議員345人の削減と、50万人の署名によって市民が提案した法律を直接国民投票で決めるための憲法改正を提起、現在、国会で審議しています。

親日家を公言し、かつて日本語ブログまで運営していたベッペの初来日がようやく実現します。この出会いで、多くの人が「社会は本当に変えられる」ということに気づくでしょう。

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