国民投票のすばらしさ


昨年の6月初めて国民投票を見にスイスのバーゼルに行きました。投票日にはパーティがあって、エノ・シュミットさんが招待してくれるというので日本酒をもっていきました。

 

私は日本の選挙については自分で出たことも含めて一時期いやというほど直接的に関与してきました。だからその世界は本当によく知っているつもりで、もちろん負けた候補者の事務所の重苦しく悲しい空気も何度となく味わっています。

 

ご存知のように史上初のベーシックインカムの国民投票の結果は世界に配信されたとおり賛成が約23%で否決されました。その結果は事前の予想よりやや良かったものの、否決されたことには変わりありません。だからそこには私の経験の中にある敗れた選挙事務所の空気が漂っていて不思議はないのです。

 

当日、事務所周辺には朝からテレビカメラや記者がたくさん集まり、となりの広場には飾り付けが施され、出店が並んでにぎやかです。木陰に輪になって座ってこの国民投票について皆で討論もしています。私は広場にだされた椅子に腰かけてたまたま隣り合わせた女性に声を掛けてみました。

「みんな最初は彼らは火星から来たの?って言ってました。それぐらいとんでもないイニシアチブだと思っていたんだけど、ダニエル・ハニのチームはプレゼンテーションがとても上手で、やがてよく考えれると決して不可能なことじゃないって思い始めました。そして今ではたくさんの人がしっかり理解しています。投票の結果はどうであれ、今日は歴史的な日だからこうやって会場に来たの」

 

しばらくして開票が始まり、州ごとの得票が発表されるにつれて歓声があがります。通りでは弦楽器で重奏している人たちや大道芸人もいて、集まった人にはシャンパンが無料でふるまわれます。やがて全体の投票結果が判明すると、拠点となったカフェに大きく数字が張り出され、紙吹雪が飛ぶ中で大きな歓声と拍手がおこりました。バーゼルの街全体が温かい祝福の空気に包まれている気がしました。

 



そもそもこのイニシアチブはエノ・シュミットさんとダニエル・ハニさんが2人で始めたのです。まずベーシックインカムに関するしっかりとした映画をつくり、それが多くの共感をよび、草の根からたくさんの寄付が集まり、キャンペーンが大きく広がっていきました。そして、10万人の署名を集めて政府に提出するときには、スイスの人口にあわせた800万枚の金貨を国会前の広場に敷いてアピールし、国民投票の直前には、ジュネーブの広場でギネスブックに登録された世界で一番大きいポスターを掲げます。そこに書かれたのは

WHAT WOULD YOU DO IF YOUR INCOME WERE TAKEN CARE OF?(もし収入が保障されたら、あなたは何をしますか?) 同じメッセージは世界をカバーするようにベルリンのブランデンブルグ門の前の大通りやニューヨークのタイムズスクエアの電光掲示板に掲げられました。サイズが世界一なだけじゃなく、テーマも一番大きいのです。

 


私が初めてバーゼルを訪れてシュミットさんの話を聞いたのはちょうどパリで大きなテロがあった日でした。一人の国民が奮起したら憲法が改良できる社会、本当に違う星にいるんじゃないかという感覚に包まれました。その中で、普通の市民たちが、しっかりと長期的展望にたって、着実な地歩を歩んでいく。人間の歴史の中で徐々に普及していった普通選挙や女性参政権、社会保障の整備、そういう社会の進歩の延長線上として、おカネのための労働が必須の世界からの解放に向けて着実な歩を進めていく。もちろん一筋縄で行くはずなどないのだけど、それは真の人間性の充足のために必ずたどり着く道だし、社会はそう進化ししなければいけない。キャンペーンを見てもわかるように本当にこのプロジェクトには多くの寄付が集まったそうですが、それは決して目先の自分の収入につながるからというわけではなく、将来の世代にいい社会を残そうという人々の思いの結集だと思います。


人を選ぶ選挙というのは、勝つために過度な自己PRや相手を蹴落す言動をしがちですが、大きなテーマで賛否を問う国民投票は特定の人たちの利害と直接結び付きにくいし、何よりも国民が決めて結果責任を国民が負うという清々しさがあります。


一度も国民投票の経験がない日本というのは世界の先進国の中で稀有な存在です。にもかかわらず漠然とネガティブなイメージで報道されがちなのがとても残念ですが、本来、国民投票は、民主主義社会の最終意思決定の手段として、とても良いもの、素晴らしいものだと思います。


私たちの国にとっても、本当にさまざまな問題を抱えてますが、それをひとつひとつ乗り越えて社会を進化させるために、こういう制度が何よりも大事だと思うのです。


スイス フルマネー・イニシアチブに関する連邦内閣の声明文

フルマネー・イニシアチブに対するスイス連邦政府の見解が昨年11月に出ています。その全文を翻訳しました。

スイスではレファレンダムの前に政府と議会が審議して国民の提案に対して賛否を表明します。でも、レファレンダムが法的拘束力を持ち、決めるのは国民なので、公的機関の賛否表明は諮問的なものにすぎません。

ベーシックインカム同様このイニシアチブも当然のごとく公的な機関は拒否を提言しますが、その理由づけがなかなか面白いです。ここからレファレンダムに向けて国民にどう説明して理解してもらうか、近代社会の大転換がかかった大事な活動です。


連邦内閣はフルマネー・イニシアチブの公文書を採択 

 

ベルン、09.11.2016 - 2016119日の閣議で、連邦内閣は、「危機に耐える貨幣:微量準備銀行制度の終焉(フルマネー・イニシアチブ)」という国民イニシアチブの公文書を採択した。それは反論なしにイニシアチブを拒否することを推奨する。イニシアチブは現在の貨幣制度の完全な転換を求めている。もしイニシアチブが認められるなら、スイスはテストされてない改革のモルモットになるだろう。受諾はスイス国立銀行の金融政策を複雑にし、スイス経済に大きなリスクをもたらす。

 

国民イニシアチブはスイスの通貨制度の新しい枠組みを提案している。連邦憲法の新99条はスイス国立銀行(SNB)に貨幣発行の独占権を与える。商業銀行は、現在のように要求払い預金(当座預金口座)によって融資する貸付をもはや与えることができなくなる。このイニシアチブはまた、SNBが政府部門と国民に直接配布することにより、負債のない循環に資金を投入することを規定している。提唱者は、この改革がより安定した銀行と金融システムをもたらすと考えている。

 

連邦内閣は確実な金融セクターの重要性を認めている。しかし、改革が安定化効果をもたらす可能性は低い。スイスはそれを単独で行うことになり、貨幣システムと金融セクターの広範囲で未だ試みられていない変革をもたらすであろう。このような金融制度の根本的な変革は大きなリスクを伴う。さらに、特に転換プロセスの中で金融セクターの激変が予想される。

 

このイニシアチブが要求する債務のない貨幣の創出は、SNBの信頼性を危うくする可能性がある。現在、SNBが流通させる貨幣は、主に通貨準備と金である財務報告書の資産によっている。このイニシアチブを受け入れることは、SNBがもはや資産を売却することでマネーサプライを減らすことが長期的にできる立場でなくなることを意味する。金融政策を実施して物価安定を確保することがより困難になることは別として、SNBは政治的な欲望にもっとさらされるだろう。

 

微量準備銀行制度の改革は、要求払い口座によって融資される貸付が認められなくなるため、銀行の事業範囲を大幅に制限することになる。銀行はこのため、一般により高い他の資金源に頼らなければならないだろう。銀行顧客の支払い取引コストはおそらく上昇するだろう。特に、金利マージン・ビジネスが収益の大部分を占める小規模な銀行はコスト上昇の影響を受ける。他の資金調達源で信用需要をカバーすることが不可能な場合、SNBは銀行に対応するローンを付与しなければならない。したがって、信用取引量の一部はSNBによって集中管理される。

 

連邦内閣は安定した金融センターのための既存の戦略を遵守したいと考えている。近年、バーゼルⅢ基準の調整やシステミックに重要な金融機関(失敗するには大き過ぎる)の要件が大幅に進歩した。預金者保護規定は現在、銀行口座にある顧客資産を100,000スイスフランにまで保護している。さらに、FINMAが銀行の過度のリスクを監督している。

 

したがって連邦内閣は、公文書で、議会が国民と州に対して「危機に耐える貨幣:微量準備銀行制度の終焉(フルマネー・イニシアチブ)」という国民イニシアチブの拒否を提案する。



原文は以下

https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/media-releases.msg-id-64444.html

イギリス労働党とベーシックインカム

BIENの2月10日付の記事を全訳


イギリス:労働党がUBI調査のための作業部会を設置


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イギリスの国会議員で影の財務大臣のジョン・マクドネルは、労働党がユニバーサルベーシックインカムを調査するためのワーキンググループを設立したことを明らかにした。 BIEN(ベーシックインカム・アース・ネットワーク)の共同設立者であるガイ・スタンディングは報告書の作成に重要な役割を果たす。

 

スタンディングはベーシックインカム・ニュースに直接話している。

 

「私は労働党、特にジョン・マクドネル影の大臣(事実上、野党の財務大臣)の経済顧問に招かれた。彼は私に、ベーシックインカムの枠組みに関する詳細な戦略報告書を準備し、労働者のリーダーシップが、労働者の長期的経済戦略の一環としてベーシックインカムを実施する計画を提示できるように依頼した」

 

インディペンデント誌とのインタビューで、マクドネルは、労働党がこの報告書をイギリスをまわるツアーのベースとして使用し、この構想を一般市民と話し合う予定であると説明した。インタビューでマクドネルは、現在のベーシックインカムと1975年の導入前の普遍的かつ無条件の児童手当の概念との間の類似点を強調する。

 

「私は何年も前の児童手当の制定に関する初期のキャンペーンに携わっていました。その時点で、必要性の評価に基づかないですべての人に給付をするべきか、あらゆる不安がありましたが、我々は議論に勝ちました。私は児童手当は将来のベーシックインカムの布石のようなものだと思っています」

 

この進展は昨年9月の労働党党首のジェレミー・コービンの「党はベーシックインカムを研究する」という発表をフォローし、マクドネルはその年の早い時期にこの政策について好意的な発言をした。

 

国会議員で財務省の影の経済長官、シティ大臣であるジョナサン・レイノルズがワーキング・グループのリーダーとして指名されたが、彼は、最近鋭く分裂している党で自身を中道と位置付けているので政治的に精通している。彼は昨年2月にニュー・ステイツマンにベーシックインカムを好意的に書き、とても好評な国家保健サービス(NHS)のモデルを踏襲することで国家福祉に対する国民の支持が強化されるという点を強調した。つまり 「すべての人に何かを提供すること」を確かにして

 

ベーシックインカムのワーキング・グループは、2020年に予定されている次の総選挙の前にその成果を発表する予定である。労働党は現在、世論調査でリードする保守党に遅れをとっているが、2015年にコービンをリーダーに選出して以来、少なくともそれは党内の分裂が原因ではない。ブレグジットの予期せぬ影響を考えると、英国の政治情勢は現在非常に不安定である。しかし、ベーシックインカムが何らかの形で労働党の選挙マニフェストに含まれる可能性があるという兆候は重要である。


http://basicincome.org/news/2017/02/uk-labour-party-ubi-working-group/

韓国大統領選挙とベーシックインカム

BIENの2月8日付の記事を全訳


韓国:新しい大統領候補がユニバーサル・ベーシックインカムを公約する


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2016129日、韓国国会は朴槿恵(パク・クネ)を、生涯の友人である崔順實(チェ・スンシル)との汚職事件で弾劾した。弾劾のために韓国の次期大統領選挙は、201712月ではなく4月か5月に早く開催される予定だ。この不祥事の詳細が明らかになるにつれ、あまり知られていない大統領候補が世論調査で上昇してきている。李在明(イ・ジェミョン)城南市現市長。この都市はソウルの南東に位置し、京畿道の多くの自治体の一つだ。

 

2ヶ月で李市長は支持率18%のいわゆる「ダークホース」候補に浮上した。彼は大統領候補の中で3番目に人気がある。彼の上昇の最大の原動力は、朴代表の弾劾を主張する彼の迅速な行動による。朴槿恵(パク・クネ)を弾劾するように国会に要求した最初の大統領候補だった。李はまた、「韓国内」を含む強力な既得権益に対する明確なスタンスでも有名だ。

 

しかし、注目を集めるもう1つの重要な要素がある。彼の主なキャンペーンの公約は、ユニバーサル・ベーシックインカムを提供することだ。李市長は城南市に3年以上住んでいる24歳の個人に年間100万ウォン(約850米ドル)の配当を支払う青年配当政策を成功裏に実施した。この方針はユニバーサル・ベーシックインカムの考え方にその哲学的根拠がある。朴槿恵(パク・クネ)政権は、地域の青年配当政策の実施を阻止するためにいくつかの戦略を用いたが、李首相は最終的に彼の約束を果たした。

 

2866人の青年受給者の調査では、給付を受けた青少年の96.3%がこの政策に満足していることが示されている。満足感や感謝さえ感じる回答には、「青年配当をもらって、私は自信を得ました。これはお金よりも価値があります」そして「社会は私を初めて気にしてくれました」

 

李在明(イ・ジェミョン)は、第19代大統領選挙の立候補表明で、ユニバーサル・ベーシックインカム制度を全国レベルに拡大すると述べた。具体的には、就任直後に「ライフサイクル配当」と「特別配当」を提供する詳細な計画について概説した。

 

ライフサイクル配当は、0歳から12歳までの個人に子供配当、13歳から18歳までグループにティーン配当、19歳から29歳の青年配当、65歳以上の個人には老人配当。特別配当は、農家、漁民、障害者などの特定の国民を対象とする。年間配当額は、配当の種類にかかわらず、1人当たり100万ウォン(1人当たり874米ドル)に設定されている。李市長は、中央政府の予算を引き締めることで、総予算の約7%を占める28兆ウォンを配当政策に配分することが可能であると説明した。

 

また、李市長は新たに「土地保有税」を設定することで、155000億ウォン(136億米ドル)を確保すると約束した。彼は土地保有税からの収入は土地配当の源泉として使用されるべきだと主張し、それは韓国のすべての国民に年間30万ウォン(約255米ドル)の配当を提供する。この税金は不動産からのすべての賃料の一部を公的に徴収できるだけでなく、ユニバーサル・ベーシックインカムの考え方を実現するのにも役立つ。李は土地がすべての国民の共通の財産だと確信している。

 

実際、韓国は土地の「公共性」を高く評価する国だ。韓国の憲法第122条では、「国は、すべての国民の生産と生活の基盤となる土地の効率的かつ均衡のとれた使用、開発、保全に関連して、必要な制限と義務を果たすことができる」と述べている。過去に、政府がこの条項の精神に沿って政策を実施しようとしたとき、この国はいわゆる「トップ1%」という強力な既得権益からの多数の攻撃を目撃した。ほとんどの場合、政府はそのような政策から撤退しなければならなかった。しかし、李在明(イ・ジェミョン)は韓国の強力なエリートたちと戦い、この政策を成功裏に実行する能力と勇気を備えた候補者である。

 

ベーシックインカムに関する李市長の考え

 

李在明(イ・ジェミョン)のベーシックインカム政策は、2つのベーシックインカムの構想を結びつける.1)国は、すべての市民の実質的自由を確保する責任がある。 2)土地、天然資源、環境、知識は、社会のすべてのメンバーが共有すべき共通の財産である。これらの理由から、彼のベーシックインカム政策は、特に配当額の点で、プラスの見通しと成長の余地があると考えられている。 したがって、世界のユニバーサル・ベーシックインカムの支持者は、韓国の李在明(イ・ジェミョン)に注目すべきである。

 

李市長が次期大統領に選出され、ベーシック・インカム政策に関するキャンペーンの約束を果たしたならば、現在の所得や富の不平等、不公平な競争、不動産投機など韓国社会を脅かす多くの問題に取り組むことができるだろう。 そうすれば、韓国は包括的な成長の道を歩むことができ、最終的には公平で平等な社会につながるだろう。

 

http://basicincome.org/news/2017/02/korea-new-presidential-candidate-lee-jae-myung-promises-universal-basic-income/

ブノワ・アモンのベーシックインカム

2016年10月22日付けのBIENの記事を翻訳します。


フランス:社会党の予備選候補のブノワ・アモンがUBIをキャンペーンのキーの提案にする

 

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イヴリーヌ県選出のフランスの国会議員であるブノワ・アモンは、無条件ベーシックインカムを社会党(PS)の予備選キャンペーンのキー要素としている。

 

緑の党のすべてがベーシックインカムを支持しているが、アモンはこのアイデアを積極的に支持している唯一の社会党候補だ。

 

レ・エコ(Les Echos)の記事で、アモンはUBIを主張する主な理由のいくつかを示している。

 

「何千人ものフランス人が、厄介で不安定な仕事のために身体的、精神的な健康を犠牲にしなければならないということは受け入れられません。移行が必須であり、野心は大きい。将来、市民は長く続く不確実性から解放され、代わりにモビリティを選ぶことができます。将来、経済的および社会的に有用なすべての仕事のあり方は、一人の従業員または賃金労働を超えて、認識され評価されます。個人の価値と尊厳に対する権利は、GDPへの貢献に紐づけされないでしょう」

 

それに関連して、アモンは職業病としての「燃え尽き症候群」の認知運動を行っている。 「社会的対話と雇用に関する法律」は、昨年、このように燃え尽き症候群を初めて認め、アモンはさらに進歩することを望んでいる。

 

2016年、フランス人の20%が燃え尽きようとしていると言い、賃金労働者の70%は気づいていません」

 

また、UBIに関する彼の主張では、アモンは仕事の機械化の増加による失業リスクを強調している。彼が彼のウェブサイトで指摘しているように、

 

「欧州では、2000年から2010年にかけて、新技術の直接的な影響の下で760万の雇用が消滅した」

「労働力の10%が失業しているが、2025年までにフランスではデジタル化で最大300万件の雇用が失われる可能性がある」

 

さらに今日、フランスでは、15歳から24歳までの24%の人が失業している。 「若者は...もはや不安どころではないはず」とアモンは書いている。

 

アモンは、すべての成人に個別に無条件ベーシックインカムを分配することを提案している。彼は、「すべての市民が公共生活に参加して生活するのに十分な収入を得るために、その金額と資金は定期的に調整される」と述べた。

 

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アモンの内訳

 

アモンが提案するUBIプログラムの主な特徴は次のとおり。

 

すべての成人は月額750ユーロを受け取る。 これには年間3000億ユーロのかかる。 UBIは、住宅補助金180億ユーロ、社会福利費230億ユーロ、家族給付53,000万ユーロと一緒に存在する ベーシックインカムを強化し、フランスの社会的保護を減らすべきではないという理論的根拠がある。

 

アモンは税制改革を通じてベーシックインカム資金を調達する予定だ。所得税を個別化して240億ユーロ、税金逃れを塞いで840億ユーロ、脱税と戦うことで800億ユーロを見込んでいる。 彼はまた、他の適切な課税に加えて、富とデジタル技術に課税することを推奨している(彼は現在グーグルから16億ユーロの滞納税を要求しているフランス税務当局の例をあげている)。

 

ハモンは、富の概念、個人の価値、仕事の価値を経済(GDP)から社会的、文化的、教育的なものに変えたいと考えている。

 

9月の世論調査では選挙で投票しようとしている人の14%と16%がアモンを支持している。 社会党の大統領予備選挙は2017122日に開催される。

 

1018日、アモンは、コーヒーやドリンク付きの大きな対話集会に人々を招待した。アモンのキャンペーンは、フランスのUBIへの関心の高まりの一部だ。例えば、フランスの首相は、最近、ベーシックインカムに関する議論の扉を再び開けた。


http://basicincome.org/news/2016/10/france-socialist-primary-benoit-hamon/

愛国者に関する格言

国を愛するのは素晴らしいことだ。でも、どうして国境でとめてしまうのだろう?
パブロ・カザルス

国に争いが増えると、愛国者が栄える。
老子

愛国主義とは、つまらない理由で殺したり殺されたりする意欲のことである。
バートランド・ラッセル


愛国主義は、破滅的で、精神病的な愚行である。
愛国主義とは、この国は、私が生まれたから他の国より優れているという信念である。
人類から愛国主義を追放しない限り、決して静かな世界は得られない。
ジョージ・バーナード・ショー

人が国に対する愛を語るのは、決まって、それに報酬を期待するサインである。
H.L.Mencken

多くのタカリが国旗に助けられている。
George M. Cohan

愛国主義とは、功名心をもつ人のたいまつに差し出された燃えやすいゴミである。
アンブローズ・ビアス

愛国主義とは、ひきょう者の最後の隠れ家。
サミュエル ジョンソン

愛国主義というのは、どんな感じか知ってみると、ドアの外に放り出すべき汚い奴のようだ。
アーサー・ショーペンハウアー

国家は、政治と経済で大きな問題を抱える時、破れた愛国の旗を掲げて、臭い匂いをまき散らす。
レーニン

国のために嘘をつくことは、すべての愛国者の義務である。
アルフレッド・アドラー

国の利益のためには、時には、地獄に落ちるべき嘘をつく必要がある。
Hilaire Belloc 

神と国家は決して打ち負かすことのできないチームだ。彼らは、抑圧と殺りくのすべての記録を破る。
ルイス・ブニュエル

現実を見えなくする愛国主義に対して盲目であってはならない。誰が言おうが、間違っていることは間違っている。
マルコムX

自尊心のない人でも愛国的になれるし、恵まれない人のために大きなものをさし出すこともできる。彼らは自分の墓になる土を愛するかもしれないが、肉体に生命を与える精神にはまったく共感をもたない。愛国主義は、頭の中の気まぐれに過ぎない。
ヘンリー・デヴィッド・ソロー

私達が国を愛せるようになるには、国は素晴らしいものにならないといけない。
エドマンド・バーク

ガンジーの名言集

  • 幸福とは、考えること、言うこと、することが調和している状態である。
  • 私は人格をすべて表現するために自由を望む。
  • 間違いを犯す自由が含まれていないのであれば、自由は持つに値しない。
  • 弱者は決して許すことができない。許しとは強者の態度である。
  • 人間性に対する信頼を失ってはならない。人間性とは大海である。仮に大海の一滴が汚れていたとしても、大海そのものが汚くなるわけではない。
  • みたいと思う世界の変化に、あなた自身がなりなさい。
  • 行動の最中には静寂を、そして休息においては活気を学ばなくてはならない。
  • 土を耕すのを忘れるということは、自分自身を忘れることだ。
  • 報酬を求めない奉仕は、他人を幸福にするのみならず、我々自身をも幸福にする。
  • 尊厳を保つためには金は必ずしも必要ではない。
  • 精神性の最大の要素は「恐れない心」である。恐怖は精神を蝕む。
  • 恐怖に屈すれば、真実さえも抹殺されてしまう。自らが正しいと信ずることを恐れずに実行する。
  • 臆病者は数の力を喜ぶ。しかし、勇敢なる精神をもつ者は、一人戦うことを誇りとする。
  • 偉大な人は常に一人立つ。
  • もし、一人が最高の愛を成就するならば、それは、百万の憎悪を消すのに十分である。
  • 物事は、初めはきまって少数の人によって、ときにはただ一人で始められるものである。
  • 私の生き様こそ、私が伝えたい物である。
  • 死ぬ覚悟が出来ていれば、人は自由に生きられる。
  • 非暴力が人間の理法であるならば、未来は女性とともにある。

フランス大統領選挙とベーシックインカム

BIENより翻訳

フランス:アモンはベーシックインカム重視キャンペーンの後、社会党大統領候補になる

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フランス社会党は、今春の大統領選の候補者としてベーシックインカム推進する政治家であるブノワ・アモンを選出した。

左派政治家のブノワ・アモンは、ベーシックインカムの提案によってここ数カ月メディアの注目を集め、社会党の大統領候補指名を受けた。第1ラウンドで彼の驚きの勝利の後、彼はライバルと元首相マヌエル・ヴァルスを58.9%で41.1%小気味よく打ち破った。

「ユニバーサル・ベーシック・インカムは、仕事を自由にし、人々が実際に自分の仕事を選び、それで苦しまないツールだ」勝利が公になった後、支持者に対する彼のスピーチでアモンは語った。

アモンのキャンペーンの中心は、ユニバーサル・ベーシック・インカムの提案であり、彼は段階的に導入すべきだと主張している。

  • 導入として2018年には、18歳から25歳までの人々を対象とした収入調査なしのベーシックインカム。
  • 既存の失業および不完全雇用給付(RSA)を月600ユーロに引き上げる。
  • 適格者が申請しなければならない既存の制度(資格を有する者の3分の1が資格を受給していないことを意味する)を置き換えるために、こうした給付の自動支払いシステムを設置する。
  • すべての市民に対してベーシックインカムの究極に広げることの詳細を決定し、月額750ユーロへの支払いを増やすための市民会議を開始する。

BIENのフランス支部でフランス・ベーシックインカム運動(MFRB)のニコル・テケは、次のように述べています。「これアモンだけでなく、ベーシックインカムの構想にとっても美しい勝利です。この投票は、何十万人もの人々がベーシックインカムを政治討論の中心にしたいと思っていることを示しています。これは、3年前のこの構想への誤解と比べると、まさに進歩です!MFRBが他の団体と一緒に実施した擁護運動は、今日実りました」と彼女は述べた。MFRBは、政治的スペクトル全体でのベーシックインカムの迅速な導入を提唱し、大統領候補すべてにコンタクトした。ベーシックインカムは、フランスの他の地域と同様に人気のある構想であることが証明されており、昨年10月の上院では、政策を調査するパイロット・プロジェクトを要求する報告を発表した。

アモンは、このような姿勢をとる理由を説明するにあたり、自動化の進歩に伴い変化する仕事の性質についての議論に焦点を当てている。例えば、ル・モンドとのインタビューで、彼は次のように述べている。「すべての真剣な研究によれば、西洋経済で破壊されだした数十万の未熟練者または低技能の雇用者がいます。私たちはこの移行を管理し、デジタル革命が私たちに働きかけ、より良い生活を送るという驚くべき機会を最大限に活用しなければなりません」

この提案は、(以前の声明にもかかわらず)代わりに最悪の場合にのみ対象とする月額800ユーロの「妥当な所得」を提供した、ビジネスよりのヴァルスへの鋭い批判を引き出した。これには、フランスの福祉制度の簡素化が含まれるが、収入調査は維持する。

アモンの成功は、イギリスのジェレミー・コービンの成功と比較されている。どちらも政治的に中心になってきた政党内の社会主義的価値への復帰を表しているからだ。 アモンのプラットフォームには、ベーシックインカムの原資としてのロボット課税、労働時間の短縮、大麻の合法化も含まれている。

今、アモンはライバルとの大統領選に勝つための厳しい戦いに直面するだろう。社会党は、オランダ大統領の任命の下、大勢の支持者を失っており、今後の選挙では大きな敗者になると予想されている。

直近の世論調査によると、アモンは、国民戦線のル・ペン(25%)、保守の フィヨン(22%)、中道の マクロン(21%)の後ろで4位、15%の票しか集めていないが、急進左派メレンチョン(10%)の前にいる。 しかし、この推計は、社会党の候補になればアモンに最大6%の票にしかならないと予測していた以前の世論調査よりもはるかに高い。大統領選挙の第1ラウンドは4月23日に行われる。


http://basicincome.org/news/2017/01/france-hamon-becomes-socialist-party-presidential-candidate-following-basic-income-focused-campaign/


スイス貨幣改革イニシアチブの改訂憲法案

スイスのフルマネー・イニシアチブのエマさんから、今からおよそ1年後に国民投票に付される憲法案を送ってもらいました。衝撃的な内容で興奮を覚えながら訳しました。全訳は最後に掲載しますが、このようなリマーカブルな条文があります。


法的権限の下で、連邦政府または州を介して、または市民に直接配分することによって、新たに創造された貨幣を、対応する債務に拘束されず流通させるものとする。


金融サービス提供者は、顧客の取引口座を貸借対照表外に保有するものとする。金融サービス提供者が破産した場合、これらの勘定は破産財産に該当しない。


驚くべきことにこの条文は通貨発行によるベーシックインカムの給付を可能にします。


以下は私が昨年10月にベルンを訪問してメンバーの一人のラファエルさんのお宅にお邪魔して撮影したものです(日本語字幕あり)。1929年の大恐慌以来脈々と受け継がれてきた貨幣改革運動がスイスで国民投票として結実しようとしています。2015年12月に10万人を超える署名がスイス政府に提出されたので、今からおよそ1年後に憲法改訂の国民投票に付される予定です。草の根市民活動でここまでできてしまうことにただただ驚嘆するばかり。世界屈指の金融センターであるスイスで、市民がおカネの仕組みを根本から変えようとしています。過半数が取れたらまさに資本主義の大転換になります。

ちょうどベーシックインカムの国民投票から1年経たずに隣国フランスでベーシックインカムが主要テーマの大統領選挙が行われるように、スイスのこの国民投票は世界に大きな影響を及ぼすでしょう。




草の根市民団体であるフルマネー・イニシアチブは、この夏全国をまわるキャンペーン・キャラバンをやりますが、その活動資金も十分ではありません。時代の大転換を促すこの国民投票運動を世界中の市民がサポートしたら本当に素晴らしいと思います。


彼らの英語版HPは、

http://www.vollgeld-initiative.ch/english/


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以下、憲法改訂案とその全訳だワン!


MOMO constitutiona amendment 


国民イニシアティブは以下のとおり

 

連邦憲法は、以下のように改訂される

99条 貨幣政策と金融サービスの規制

1 連邦は、経済に貨幣と金融サービスが提供されることを保証する。経済的自由の原則から逸脱する可能性がある。

2 連邦だけが、硬貨、紙幣、帳幣の形で法貨を創造することができる。

3 スイス国立銀行の法令に準拠している場合は、他の支払い手段の創造および使用が許可される。

4 法律は、国全体の利益のために金融市場を規制するものとする。特に、以下を規制する。

a. 金融サービス提供者の信託業務

b. 金融サービスの契約条件の監督

c. 金融商品の認可と監督

d. 資本要件

e. 自己勘定取引の制限

5 金融サービス提供者は、顧客の取引口座を貸借対照表外に保有するものとする。金融サービス提供者が破産した場合、これらの勘定は破産財産に該当しない。

 

99a スイス国立銀行

1 スイス国立銀行は、独立した中央銀行として、国の全体的利益に役立つ貨幣政策を追求するものとする。マネーサプライを管理し、金融サービス提供者による支払い取引システムの機能と経済への信用供給の両方を保証する。

2 投資のための最低保有期間を設定することがある。

3 法的権限の下で、連邦政府または州を介して、または市民に直接配分することによって、新たに創造された貨幣を、対応する債務に拘束されず流通させるものとする。これは、銀行に長期融資を与えることができる。

4 スイス国立銀行は、収入から十分な通貨準備を創出するものとする。これらの準備の一部は金で保持されるものとする。

5 スイス国立銀行による純利益の最低3分の2は、州に割り当てられるものとする。

6 スイス国立銀行は、その任務の遂行において法律にのみ拘束される。

 

197122

99条(貨幣政策および金融サービスの規制)および99a(スイス国立銀行)の暫定規定。

1 新規則が発効した日に、取引勘定のすべての帳簿価額が法貨となることを実施規則は規定しなければならない。金融サービス提供者の対応する負債は、スイス国立銀行への負債となる。これにより、合理的な移行期間内に、この帳幣の交換から債務が決済されることが保証される。既存の与信契約は影響を受けない。

2 特に、移行段階では、スイス国立銀行は、資金不足や過剰がないことを保証するものとする。この間、金融機関への融資へのアクセスを容易にすることができる。

3 第99条および第99条aの施行後2年以内に適切な連邦法が採択されない場合は、連邦議会は1年以内に条例により必要な実施規則を発行するものとする。

ピケティとベーシックインカム


BIEN(Basic Icome Earth Network)の2月3日付の記事で興味深いものをみつけたので全訳しました。

ベーシックインカムに長く取り組んできた市民が時流に乗ってベーシックインカム支持を表明してコメントしだしたピケティを一刀両断している記事はなかなか興味深いものがあります。資本主義の根幹を変えようとする下からの動きに対して、既存の経済学者や官僚が右往左往する時代が来たと感じるんだワン!


ピケティのベーシックインカムのコメントが混乱をもたらす


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2013年の書籍「21世紀の資本」で最も知られている著名なフランスの経済学者トマ・ピケティは、ブログ記事のベーシックインカムに関して多くの彼の肯定的なコメントの見出しを立てている。しかし、彼が提案するアプローチは一般的に理解されているようなベーシックインカムではない。

 

1213日に投稿されたブログの投稿「ベーシックインカムまたは公正な賃金」ではピケティは、フランスで最低所得の考え方に関して政治的分野で合意がみられることや、ベーシックインカムの議論とその具体的な水準があまり根本的じゃないこと、そうした議論は「未解決の真の問題を残し、現実には安っぽく社会正義の概念を表現する」と述べている。彼は、かわりに注目に値するトピックとして、進歩的課税、教育への公平なアプローチ、企業内のフェアな賃金や管理に向かうべきと指摘している。

 

ベーシックインカムの問題に戻って、ピケティは本質的に重要な行政上の懸案事項を提起する。現在、フランスの最低賃金を得る従業員は、税金と社会貢献が源泉から差し引かれ、ネットの報酬が社会扶助の境界を下回っていると指摘している。しかし、労働者は、収入を最小限に戻すために必要な社会扶助を受けるためには、自分自身で申請し、数ヶ月待つ必要がある。ピケティは、そのような非効率性と貧困トラップはベーシックインカムの下で拡大すると懸念しているようだ。

 

その後、125日に、ル・モンドでピケティと有名な社会学者ドミニク・メダを含む有名な研究者の集まりが、ブノワ・アモンのベーシックインカムを支持すると表明した。「信頼でき大胆で普遍的な収入」いくつかの報道機関はすぐにトップ記事でピケティがベーシックインカムを支持していると伝えたが、そこに書かれたものは通常ベーシックインカムとして理解されているものではない(多くの点でBIENの定義から明らかに逸脱している)。

 

まず、研究者たちはアモンのベーシックインカムのスキームの解釈を擁護しているが、これは完全には正確ではないかもしれない。こう言っている。

 

「ブノワ・アモンは、毎月500ユーロを5000万人の成人に支払うとは決して言わなかった。反対に、彼は、新しい制度が原資の条件次第であり、2000ユーロ未満の賃金のみに関わっていることを明示しており、その金額は全員が明らかに同じではないと言っている」。

 

しかし、ここで何度も取り上げたように、アモンは最終的に完全なベーシックインカムを提供することを実際に望んでおり、そのような完全な実施に向けたステップはキャンペーンの中で少し修正されているが、彼が提案する最初のステップは、ベーシックインカムは18歳から25歳までの人たちに原資や低所得の条件なしに支払われる。

 

A 2スピードの社会保障制度?


ピケティの行政への懸念はここでも発生し、筆者は、「月に2000ユーロまたは5000ユーロを稼ぐ人に600ユーロを支払っても、税金を増やすことによって同じ金額をすぐに取り戻すことはほとんどできない」と主張している。本質的に税金控除として安定的に雇用された人の給料として提供されるべきものとしてベーシックインカムの議論を終わらせる作品だ。

 

この投稿に続いて明確化のリクエストに応えて、ピケティは130日に別のブログ記事を公開した。 「私たちのユニバーサルな収入は本当にユニバーサルか?」この記事では、ピケティは、異なる雇用環境に応じてベーシックインカムのさまざまな支払い方法を確立することが最も効率的であることを示唆し、彼の推奨を明確にしている。

 

「この議論の特徴である快適な抽象概念から離れ、最終的にどのように進めることができるかを正確に述べる時が来たと思います。この場合、私たちが提案する解決策は、普遍的な収入をミックス形式で支払うことです。雇用を持たない人、わずかなパートタイムの仕事しか持たない人、あるいは複数の小規模の雇用主や請負業者に分かれている職業には、公共機関がユニバーサル・インカムを支払う以外の方法はありません」。

 

しかし、ピケティは、安定した従業員のトップアップの収入を直接支払う給与明細が好ましいと言う。ベーシックインカムの概念は公正な賃金の概念と結びつくために、それは実現可能で、現実的には、彼はベーシックインカムの支払いがトップアップと同様に簡単で自動化されるとは信じていない。

 

フランスのベーシックインカム運動(MFRB)の広報担当コーディネーターであるニコル・テケは、次のように述べている。

 

「彼は、誰もが収入を確保するという点でユニバーサル・ベーシックインカムの精神をはっきりと共有していますが、安定した労働者と不安定な労働者、そして失業者に対して2スピードのシステムを持たせるのは、ベーシックインカムの普遍性の原則と矛盾します」。

 

MFRBはピケティのコメントに対する多くの反応をここに示している。これには、MFRBのベーシックインカムの提案とピケティの提案したスキームの有効な並列比較もあり、後者の潜在的な逆効果の分析もある。

 

狭い視点からベーシックインカムを見る

 

これらの3つの記事を通じた共通点は、ベーシックインカムが実施された場合、それは資格のある市民が申し込める単なる金額の増加であって、官僚的な管理システムに変化はないとピケティが信じているように思われる。それで、完全な「ベーシックインカム」と一緒にこの金額を部分的または完全に上回る関連税が記載された安定した従業員の給与明細のシステムと彼が良いと思う単純に差額が記載されたシステムの比較を繰り返した。

 

ベーシックインカムがどのように実施されるかというこの先入観は、ベーシックインカムが伝えるメッセージを彼自身の好みによって部分的に動機付けられたもののようである。その仕事は価値があり、ベーシックインカムは仕事に対して公正な給与と公平な報酬を提供する方法である。彼はまた、働き方は他の人たちが言うほどオートメーションやUberisationで変化しないという信念を支持しているので、政府からすべての人に個別に基準額を直接払われるベーシックインカムより給与明細のトップアップ支払いを選択すべきだという。

 

このように、ピケティは根本的なビジョンを欠いているためにベーシックインカム擁護派に罵倒されながら、最終的にベーシックインカムの提案のほんのわずかな部分、つまり自動支払いのほんの一部を支持している。ジョイント・レターで私たちは具体的なベーシックインカムの提案を出すことに取り組んでいるのに対して、このシステムは人口のサブセクションにのみ対応し、残り人々にベーシックインカムがどう関連するかについては目を背けている。

 

MFRBのニコル・テケは次のように結論づけた。

 

「ユニバーサル・ベーシックインカムの金融分配効果に焦点を当てることで、ピケティは市民を解放するというユニバーサル・ベーシックインカムの大きなポイントを見逃しています。議論を促すという彼の良い意図にもかかわらず、ピケティは、MFRBがフランスの議論の基準として確立しようとしてきた普遍的なベーシックインカムの定義により混乱を生み出しています」。



原文

http://basicincome.org/news/2017/02/france-pikettys-basic-income-comments-cause-confusion/


プロフィール

ささきのコジロー

Author:ささきのコジロー
商社・コンサルタント会社・デベロッパー・環境団体・政党などをわたって会社つくりました。少し物書きもしてるだワン!

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